オリオンスクエアの大谷石修理

そびえたつ大谷石貼りの柱

ここの名称は、オリオンスクエア。別名、宇都宮市オリオン市民広場。いろいろな催しものが開かれる場所です。広場に大きな明るい屋根がかかっているのです。屋根の基礎部分に大谷石が貼られています。雨の日でも濡れないでできる広場です。むかしからあるオリオン通り(全長500mの屋根付き商店街)に隣接しています。無料でみられる催しがいっぱいです。ウエブ参照。

大谷石破損、ビフォー

オリオンスクエアを管理されてる会社様から、今回、ホサカ石材に、上記の柱の一本の大谷石修理の依頼がありました。メールで送られてきた写真です。写真を見て、何かが、ぶつかって破損したものだと感じました。この写真をもとに、とりあえず、お見積りを出させていただきました。ちなみに、道路を挟んだ向こう側のおしゃれなカフェ店舗にも大谷石の中目が貼られてました。

現場調査

修理する方向で依頼を受けて、現場で問題がないか現調に行きました。寸法を取り、回りも破損してないか、人通り、電気水道、あらゆる方向から情報を集めます。色合わせのため、現在採掘されている大谷石で、色具合が近いサンプルを持っていき、現場責任者に判断してもらいました。

修復工事

正式に依頼を受けて、人通りの少ない時間を選び、修復工事をしました。周りを傷つけないように、割れた大谷石を取り除き、新規に製作した、細目大谷石をあてがい、エポキシ系セラミックボンドで貼り付けました。周りの目地は、既存が、コーキング材のグレーだったので、同じように入れました。大谷石は、経年変化で色が変わります。時間が経てば、周りの石となじんでくると思われます。

修理後、アフター

同じ方向から工事後の写真です。壊した大谷石の粉やかけらを現場用の掃除機で吸い取り、水を流しながら、はけで地面を掃除して確認して完了です。もとに近い修復ができたと思います。

美しいまち賞

修理工事終了後、右上には、「美しい町賞」受賞。平成23年。宇都宮市は、美しいきれいな街です。ごみなど落ちてません。またきれいに整備されているところが沢山あります。観光としても県外からたくさんの人が来ます。休日のオリオン通りには、ひとが沢山歩いています。週末の夜は、オリオン通りには、若者や観光客でいっぱい。その中には、大谷石も、かげながら美しさを、盛り立てています。

オリオンスクエアステージ

ステージの大型モニターの壁は、コンクリートの打ちっぱなしですが、両端壁は、大谷石です。宇都宮の中心街にあるここは、大谷石をふんだんに使われています。まさに、大谷石の里宇都宮です。

ステージ両端大谷石アップ

300×900×40程度の大谷石を立て使いに段違に張られています。表面が平のコーピン仕上げや、ぼこぼこの割肌仕上げが貼られています。この貼り方は、宇都宮市の文化会館に来たような、広がり感があります。音楽も広がるよに音響効果があるのかなと思います。

管理事務所壁

事務所の壁におおやいしのびしゃん仕上げが貼られています。樹木に囲まれた中にその壁は、あります。青空の中の雲をバックに300×600の大きさを馬貼りで、積み上げて貼られています。大谷石がばえています。素敵な描写になっています。