中目大谷石採掘場
地上から地下へのエレベーター
大谷石採掘場への入り口です。ひし形状の網のドアーの向こうに椅子が二つあります。二つのドアーをあけてエレベーターに乗ります。下までは、60mほどありますので、上からのぞき込むと、腰がすくみます。なお、採掘場の方々は、ヘルメットに安全靴、他ありとあらゆる注意をはらい、下りていきます。
大谷採掘地下空間へ下降開始
ベテラン運転手が、上下左右、指先確認をして、下降スイッチをいれて降りていきます。採掘場の職人さん達は、毎日下りたり上がったりしています。モーターの音や、異音に細心の注意をはらいます。
エレベーターと階段
このエレベーターは、人専用です。重量制限は、750KGです。下で掘りだした、大谷石原石は、載せません。後で説明するウインチで上げます。下まで行くには、エレベーター又は、階段で降りられます。エレベーターが、故障したとき、メンテナンスの時、修理作業がおわるまでは、階段を、使用します。階段も、手すりのさび具合や、足元の木材が、くちくてないかなど、定期検査をしています。
下から見上げた立て坑1
8m×8mほどの穴がズドンと一気に下に、あいてます。見上げると、地上は、陽の光が見えて明るいですが、地下は、電気がないと見えません。鉄骨で穴を補強してます。この大谷石立て坑は、平成23年に完成された、比較的新しいものです。地上部分から大谷石を掘りながら下に掘り下げていったのです。周りの岩盤は、大谷石です。
下から見上げた立て坑2
鉄骨タワーが、エレベーターのレールです。まっすぐな鉄塔柱に食い込みエレベーターで降りてきます。
下から見上げた立て坑3
エレベーターは、頑丈に安全にできています。
エレベーターで、大谷石採掘場最下部に到着
エレベーターでゆっくり10分ほどかけて、地上から地下空間に下りてきました。最下部には、水が溜まっています。地下水が、たまるのです。それを、ポンプでくみ上げているのです。汲み上げないと水が溜まって、人が入れなくなります。
奥から持ってきた大谷石
写真の左下側に何やらワイヤーガ巻いてあるハンドル操作のあるウインチがあります。これは、立て坑底から横の方にずうっと行った先で掘り起こした大谷石を引っ張ってくるための機械装置です。ウインチの脇にあるのが、引っ張て来た大谷石です。
大谷石の切り出し1(1か所目)
職人さんが、地面の大谷石に、間隔が95cmほどはなれている、両脇にチェーンのついた機械で、深さ36cmの溝をいれて行きます。同時に2列溝入れしたら、レールを32cmほど横にスライドしてまた同じことの繰り返しです。そうすると、写真のように32cm間隔で溝が惚れていきます。曲がらないで同じ間隔、均等にするのが名人芸です。
掘り方まっすぐ確認
チェーンの刃の研ぎ具合では、曲がって削れてしまいます。確認しながら削り進んでいきます。チェーンに手を挟まないように気を付けます。つきっきりで作業していきます。まっすぐ直角に切っていきます。
大谷石の粉が出る
切り進んでいくと、溝を掘った後には、写真のように削った大谷石粉が出ます、それをスッコプで集めて別なところに集め箱に入れます。溝のところに粉が入らず、空間にしておきます。
大谷石切り始め
終点まで切り終わったら、先頭まで切断機を持っていき、レールをスライドさせて、水平を調節してまっすぐにセットしたら深さ36cmにチェーンを真下に下げていきます。ゆっくりと曲がらないように慎重に下げていきます。天井ももちろん大谷石です。最初は、長身の人は、頭がぶつかります。
切り始め戻しと、くさび入れ
右は、上記の切り始めチェーン下げの前の状態です。まだ、両脇チェーンの底が地面に浮いてる状態です。
左の人は、チェーンで掘った溝にくさびを入れてる状態です。くさびを、打ち込むことによって隙間を広げて物を割る。つまり4面は、切れているので、底をはがす、感覚です。
切断開始と、こじる
右の機械は、セットが終わって、走り出して切り進んでいる状態です。ゆっくり、ゆっくり切断していきます。
左の人は、叩き込んだ、くさびをとって、今度は、長い大きな鉄のバールで隙間にL型の曲がった金物を両脇に入れて、こじります。てこの原理をつかい、底をはがします。
大谷石原石が地球からはがれた
約300×330×900の大きさの大谷石原石が採掘できました。この大きさが一般的な大きさです。このフロアーで200から300本ほどとれます。すべて取り終わったら、また同じ作業をして下げていきます。一番最初は、壁を、高さ1,8m位を横に堀り(垣根堀)。それからは、このように下に掘り下げていく(平場堀)。続けていくと20mほど掘り下がります。
天井クレーン
最初は、鉄鋼製のクレーンが天井に食い込ませ落ちないように取り付けます。これで、起こした大谷石原石をワイヤーで、吊って出口まで運びだします。湿度が高く、少しじめじめシテマス。カッパ、長くつ、借りました。この時は、中目大谷石の内で上等品です。掘り下げていくとミソの大きなものが出てくると、上等品では、無くなります。その時は、悪いものは、はぶいて、よいものが出るまで掘り下げていくのです。それでもダメな時は、ほかに場所を変えていい目を探します。
大谷石移動1
天井クレーンで、立て坑の穴の下まで運びます。
大谷石移動2
削った大谷石の粉を箱に入れてクレーンで運びます。大谷石の原石も運びます。
大谷石移動3
運び方は、4本をまとめてワイヤーをぐるりと巻いてクレーンのフックにひっかけてウインチで上げます。
地上で大谷石をクレーンで上げる機械
電気モーターで上げます。
モニター
目の前のモニターを見ながら、地下まで伸びたワイヤーにまいた大谷石を上げます。距離が長いので立て坑内で、ぶらぶらと暴れたり、柱にぶつかったりします。ひっかけて原石を落としたら大事故になってしまいます。一度に上げる重さは、原石4本で800kgもあるのです。何事も安全作業が一番です。
2か所目の採掘場
かなり下まで掘り下げた丁場です。天井からは、20mほどあります。かなり広いです。ちょうど1フロアー取り終わって下の段に下げて切り出す準備中です。
穴のセンターから切り始め
ここの採掘場は、大谷石採掘場の中では、一番量産している丁場です。2チームで採掘しています。
奥の方の丁場からクレーンで運び出す
在庫置き場
まとめて原石を置いておきます。
採石場からホサカ石材へ大谷石原石移動
注文が来てすぐ加工に入れるように、ホサカ工場に、大谷石原石在庫を確保しておく
原石移動後当社コーピングマシーンで切断
ホサカ石材にて注文に合わせてスライス加工開始